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いびきのお話

2013/07/21 【耳鼻科の話】

京都市中京区 なかい耳鼻咽喉科院長、中井 茂です。

当院へは「いびき」を心配して受診される優しいお父さんが多数おられます。

皆さん、かわいい我が子と最愛の妻の安眠を妨げることがないようにと相談にお越しになるのです。

でもお父さん、いびきの治療は一緒に休む奥さんやお子さんの為だけではなく、実はご自分の為でもあることをご存知ですか?

いびきの一因としてはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など鼻の病気の場合も考えられますから、人によっては薬やレーザー手術で鼻詰まりが解決すれば楽になる方もおられます。

しかし、いびきの陰には睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることがあります。

睡眠時無呼吸_0004.jpg

SASは肥満と関連が深いのですが、日本人は顔の骨格の点から肥満がなくてもSASになりやすいことが知られています。

SASになると睡眠の質の問題から起こる寝起きの悪さや日中の強い眠気だけでなく、長い経過のうちに様々な合併症、高血圧・糖尿病や心臓病までも引き起こすことが知られています。

その様な方の為にはCPAPという睡眠時の呼吸補助器具を用いることが出来ます。

睡眠時無呼吸_0002.jpg

そのマスクを使用して寝ることで睡眠の質を向上し、いびきを軽くしたり合併症を予防したりすることもできるのです。

睡眠中の無呼吸の状態を知ることがまずは重要ですが、それは自宅での簡易な検査で無呼吸指数関数(AHI)を調べることが可能です。

検査器を都合の良い日に合わせてご自宅へ郵送でお届けし、一晩検査をした後に再び送り返していただいて記録データをコンピューターで評価しますのでさほどの手間ではありません。

検査器は片方の腕にバンドで巻き、指と鼻にセンサーを付けるだけですから器械の操作も簡単です。

睡眠時無呼吸_0003.jpg

 盛大ないびきは一見いかにも気持ちよさそうに熟睡しているかのように見えますが、決して熟睡のしるしではありません。

いびきが心配な優しいお父さん方、そしてそんなお父さんの身体を心配するご家族の方、是非一度ご相談ください。 


なかい耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科

院長 中井 茂(なかい しげる)

院長 中井 茂(なかい しげる)

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