京都市中京区　なかい耳鼻咽喉科院長、中井　茂です。

御報告が少し遅れてしまいましたが、5月19日、学会に参加して来ました。

宝ヶ池の国際会館で開催された、第112回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会です。

この学会は名前の通り、日本における耳鼻咽喉科の学会の中で最も権威のある学会です。

当日はノーベル賞に最も近い医学者の一人とされる山中伸弥先生の御講演があり、僕も今をときめくiPS細胞の勉強をしてまいりました。

やはり著名な山中先生の御講演だけに、あの広い国際会館のメインホールも最後列まで人で一杯でした。

臨床医の御経験もある山中先生のお話は僕にはとても拝聴しやすく、知的探究心をくすぐられる充実した時間を過ごすことができました。

休み時間には友人である三重大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室　湯田厚司准教授の熱の入ったレクチャーに、熱いコーヒーを飲みながら聞き入りました。

彼との出会いはもう十数年前になります。

当時二人が留学していたワシントンDCのGeorge Town大学での偶然の出会い合いから始まり、卒年が同じこともあって仲良くなったのです。

その後も学会で再会する度に情報交換をしながら現在に至っています。

湯田先生はアレルギー性鼻炎の研究業績、とくに「小児スギ花粉症に対する舌下免疫療法」ではまさに日本の第一人者の一人と言えます。

その上に頭頸部癌の切除再建手術も独りで行う技術と経験と根性を持つ、本当にハートの熱い人なのです。

今回は、僕の医院でも皆さんからの問い合わせが特に多い、舌下免疫療法の今後の展望に関して話題が盛り上がったのでした。

そしていつもの様にお互いの健闘を祈りつつ、次の学会会場での再会を約束して別れました。 

学会は僕にとって講演や発表を聴く以外にも、こうして全国で活躍する医師仲間の友人たちと情報交換をする大切な機会です。

これからも積極的に参加して勉強し、皆様の治療に生かして行きたいと思っています。