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「京都癌PETカンファレンス」

2010/10/23 【学会・勉強会】

京都市中京区 なかい耳鼻咽喉科院長、中井 茂です。

先日、木曜日のいつもの京都府立医科大学での診療の後は、「京都癌PETカンファレンス」に出席してきました。

このカンファレンスには「症例検討」と「特別講演」があり、僕が以前からこの会の世話人に加えて頂いていたため、今回は「症例検討」の座長を仰せつかっていました。

症例検討は3演題あり、1題目は耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室の後輩、越知先生の発表『頭頸部癌治療後に施行するFDG-PETの問題点』でした。親しい仲間ゆえにあえて少々厳しい質問をしてしまいました。

越知先生ごめんなさい。

 

2題目は国立がんセンターで活躍された後、最近府立医大産婦人科へ戻られた澤田先生の発表でした。

演題名は『子宮がん診療における11C-コリンPET/CTの役割について』で、通常用いられるFDGに代わり11C-コリンを用いたPET-CTの研究報告で、生理的集積を生じない点が極めて興味深い発表でした。

澤田先生のことは先生がまだ医学生だった頃からよく存じており、その当時から現在のご活躍を想像させるアクティビティの高い学生さんでした。

先日は奥様とお嬢さんがクリニックを覗いて下さり、大変にうれしく思っていた矢先のカンファレンスでの再会でした。

 

特別講演は滋賀県立成人病センター研究所の東先生のご講演で『腫瘍PET-FDGの基礎から将来展望』という演題でした。

PETは厚生省に認可された後、ほんの数年で幅広く癌診療に用いられるようになりました。

僕はその有用性を熟知した放射線科医の友人の勧めから、認可当初から積極的にPETを活用してきましたが、東先生のご講演から今後のさらなる発展の可能性を知りこれからもPETに注目していこうと改めて思いました。

医学の進歩は本当に早く、新しい治療法、診断法があっという間に世界のスタンダードとなります。

これからも医学の進歩に遅れることなく積極的に勉強して知識を吸収し、日々のクリニックでの診療に生かすとこによって地域の皆様の健康に貢献して行こうと決意を新たにした夜でした。 


なかい耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科

院長 中井 茂(なかい しげる)

院長 中井 茂(なかい しげる)

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