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医療機器の紹介1(NBI電子内視鏡)

2010/09/26 【なかい耳鼻咽喉科開設までの軌跡】

『早期がんを特殊な緑の光で診る』はなし

 

京都市中京区 なかい耳鼻咽喉科院長、中井 茂です。

いよいよこれから僕が導入した医療機器を順にご紹介したいと思います。

まず始めは「オリンパス社製 NBI電子内視鏡」。

NBI電子内視鏡

今回僕がクリニックに備えた「オリンパス社製 NBI電子内視鏡」とは、血液の中のヘモグロビンに吸収されやすい特殊な緑色の光で粘膜を照らし、粘膜表層の微小血管を高いコントラストで詳細に観察することができる最新のテクノロジーを備えた医療機器です。

この器械は早期がんの発見に大きな力を発揮します。

通常、腫瘍径が1cmや2cm以下のがんが早期がんとされますが、NBI電子内視鏡を使えば腫瘍径が数mmの、もうワンランク早期のがんの発見も可能となります。

そのため今後広く普及していくだろうと考えられている最新の診断機器です。

 

耳鼻咽喉科が診断治療を担当するがんは、口腔がん、咽頭がん、喉頭がんが代表的です。

これらのがんは、残念ながら気が付いた時には進行期となっていて、治療により食事や発声などに大きな後遺症を残してしまうことが多く、できるだけ早期の状態で発見し治療することがとても重要となります。

近年、喉の奥に生じるがんの発見には内視鏡が威力を発揮してきました。

ここで言う内視鏡とは直径約3mmの極細の胃カメラと考えていただいて良いでしょう。

その中でも比較的新しいタイプの内視鏡は、自動車のヘッドライトに利用されているとても明るいキセノンランプと、デジタル技術の結晶であるCCDカメラを組み合わせた「電子内視鏡」であり、鼻から特につらくなく挿入することができ、モニターに映し出したHV画像による咽頭、喉頭粘膜表面の詳細な観察が可能となっています。

しかしその技術を用いても、早期がんの状態では正常粘膜と異常粘膜との見極めは大変困難で、今まで大きな課題となって来ました。

がんは自身の成長のために自分の周囲に異常な形状の毛細血管を作りだすことが知られています。

そこで特殊な緑色の光を出すこのNBI電子内視鏡を用いることによって、通常の電子内視鏡では一見正常に見える粘膜の中からその異常毛細血管網を見つけ出すことが出来るのです。

つまり、今までは見付けにくかった「がんの始まり」を見付け出すことが可能になったのです。

僕は皆さんの健康を守るチャンスにつながればと考え、個人のクリニックでありながらもこのNBI電子内視鏡の導入を決意しました。

これから毎日の診察において積極的に活用していこうと考えております。

これによって、まさに大病院でしか受ける事の出来なかった最先端医療を地域の皆様の身近なものにすることが出来ると確信しています。

 

日常の些細な心配事から、重大な病気の診断に対応する最新技術のご提供まで・・・

この実現に向けてこれからも常に向上して行きたいと考えています。


なかい耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科

院長 中井 茂(なかい しげる)

院長 中井 茂(なかい しげる)

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